百合。同性愛に嫌悪のある方はバックリターン。
おんなのこばかりのイラストをのそのそ更新。
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「昔あった曲でさぁ~『幸せは雲の上に~幸せは空の上に~♪』っていうのあるやん~」
千尋はいつものようにのんびりとした口調で、いつぞやの懐メロのことを語りだした。
さっきまで家族の話をしていた筈なのだが・・・。
まぁ、2年来の付き合いだ、突拍子もない話題転換は慣れている。
関西人だからだろうか。・・・関係ないか。
「えらい懐かしい曲やなぁ。で、それがどうしたん。」
「うん、あんな。雲とか空の上に幸せがあるんやったら・・・」
言いながら千尋は柵の上に登り始めた。
ちょっと待て。
ここは学校の屋上で、柵を越えたらもれなく紐無しバンジーが体験出来る・・・って、ちゃうちゃう!
何してんねん。しかもここは本来立入禁止やから生徒も、勿論先生だって来ぉへん。
やのにその行動は困る!
・・・っていうか私、いつの間にか語り口調が素の関西弁になってるしっ
「何してんの。危ないからこっちに降りてき!」
焦っている割には、案外冷静な声が出た。
そんな私を何故か優しい眼差しで見つめる千尋。
見惚れている場合やなけど、綺麗や。
「・・・・・・ここから空飛んだら、幸せになれると思う?」
「アホか。千尋が空飛んだら、周りが不幸になるやろ。」
怒りを抑え、眼に力を込めた。
真っ直ぐに絡んだ視線を逃さないように。
「そか。目からウロコってこういう時に使うんかな?・・・違うか。なんか分からんけど、嬉しいな。」
「・・・・・・」
「怒ってるやんな、ごめんな。でも沙奈にそう言ってもらえて正直嬉しかった。だって私がおったら・・・」
「千尋がそばにおるだけで、私は幸せや」
目を見開いたあと、千尋は泣きそうな顔をした。
「私がおったら・・・おったら・・・沙奈は一生結婚出来へんやん・・・」
「それはプロポーズやと受け取るで」
空気読めてへんかもしれんけど、ちょっとおどけて言ってみた。
暗い空気と重い空気を一掃したかった。
微笑んで目を細めた拍子に涙が一筋流れた。
気付いたら自分も泣いていたようで、視界が霞む。
いつものんびりしていて掴みどころのない千尋が、そこまで自分のことを想ってくれているなんて。
今日はサプライズのオンパレードだ。
「とりあえず、柵から降り。」
「・・・ん。沙奈、大好き。」
やっと降りてきた。
腕が届く距離にまで来た時、彼女の手を引っ張り抱き締めた。
「一生、離さへん。」
「・・・宜しく、頼みます」
*************************************
時間がないのでUPのみ。
誤字脱字エトセトラ、また後日修正予定。
いつも拍手やメッセージをありがとうございます!
返事は遅くなりがちですが、おひとりおひとり誠心誠意お返事させて頂いております。
更新含め、どうぞ気長に、生暖かい目でお待ちくださいませ。
千尋はいつものようにのんびりとした口調で、いつぞやの懐メロのことを語りだした。
さっきまで家族の話をしていた筈なのだが・・・。
まぁ、2年来の付き合いだ、突拍子もない話題転換は慣れている。
関西人だからだろうか。・・・関係ないか。
「えらい懐かしい曲やなぁ。で、それがどうしたん。」
「うん、あんな。雲とか空の上に幸せがあるんやったら・・・」
言いながら千尋は柵の上に登り始めた。
ちょっと待て。
ここは学校の屋上で、柵を越えたらもれなく紐無しバンジーが体験出来る・・・って、ちゃうちゃう!
何してんねん。しかもここは本来立入禁止やから生徒も、勿論先生だって来ぉへん。
やのにその行動は困る!
・・・っていうか私、いつの間にか語り口調が素の関西弁になってるしっ
「何してんの。危ないからこっちに降りてき!」
焦っている割には、案外冷静な声が出た。
そんな私を何故か優しい眼差しで見つめる千尋。
見惚れている場合やなけど、綺麗や。
「・・・・・・ここから空飛んだら、幸せになれると思う?」
「アホか。千尋が空飛んだら、周りが不幸になるやろ。」
怒りを抑え、眼に力を込めた。
真っ直ぐに絡んだ視線を逃さないように。
「そか。目からウロコってこういう時に使うんかな?・・・違うか。なんか分からんけど、嬉しいな。」
「・・・・・・」
「怒ってるやんな、ごめんな。でも沙奈にそう言ってもらえて正直嬉しかった。だって私がおったら・・・」
「千尋がそばにおるだけで、私は幸せや」
目を見開いたあと、千尋は泣きそうな顔をした。
「私がおったら・・・おったら・・・沙奈は一生結婚出来へんやん・・・」
「それはプロポーズやと受け取るで」
空気読めてへんかもしれんけど、ちょっとおどけて言ってみた。
暗い空気と重い空気を一掃したかった。
微笑んで目を細めた拍子に涙が一筋流れた。
気付いたら自分も泣いていたようで、視界が霞む。
いつものんびりしていて掴みどころのない千尋が、そこまで自分のことを想ってくれているなんて。
今日はサプライズのオンパレードだ。
「とりあえず、柵から降り。」
「・・・ん。沙奈、大好き。」
やっと降りてきた。
腕が届く距離にまで来た時、彼女の手を引っ張り抱き締めた。
「一生、離さへん。」
「・・・宜しく、頼みます」
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誤字脱字エトセトラ、また後日修正予定。
いつも拍手やメッセージをありがとうございます!
返事は遅くなりがちですが、おひとりおひとり誠心誠意お返事させて頂いております。
更新含め、どうぞ気長に、生暖かい目でお待ちくださいませ。
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