百合。同性愛に嫌悪のある方はバックリターン。
おんなのこばかりのイラストをのそのそ更新。
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「どうしてこんなこと、するの…?」
悲劇のヒロインなんて、最後には誰かに助けてもらって結局役得なんでしょ、とか頭の何処かで考えたりする余裕くらいはあったりする。
けれど今、自分の身に起きていることに対して冷静でいる自分がとても可笑しく思えた。
薄暗い部屋。
カーテンを締め切ってしまって時間の感覚さえ分からない。
部屋の中心近く、天井から吊るされた鎖に繋がれ、長時間挙げられたままの腕は痺れて冷え切っていた。
腕以外は自由だけれど、汚い話、トイレもお風呂もここ3日間入っていない。
床には文字にするには憚られるような色々な液体やら何やらが散っている訳だけれど、その床には何故かペットシートの様なものを敷いていて事ある毎に交換される為、それほど匂いはない。
匂いは軽減されても、人としての尊厳やら羞恥やらを根こそぎ奪っていく。
(これはイジメってやつなのか…いやいやこれは立派な監禁暴行事件じゃないの、ていうかここ何処!?ペットシートって!私、人間なんですけど!?)
何故こんな仕打ちを受けなければならないのか、考えれば考えるほど頭がおかしくなりそうだった。
言いたいことも訊きたいことも、たっぷりある。
けれど私をこんな状態にした張本人は、部屋の外。外出中なのか、この家の何処かにいるのかさえ今の私には分からない。
その”張本人”こと紗由香は、私の親友…だった。
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